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「ウシオチョコラトル」は広島県尾道市向島の立花海岸を望む山中にあるチョコレート工場。シンヤ、やっさん、A2C の3人が集まり2014年11月1日にオープン。
現在はクレイジーなメンバーも増え「食べるチョコレートから感じるチョコレートへ」を合言葉に新しいチョコレートの可能性を探求し、珍道中を繰り広げる。良質なカカオ豆を求め世界中のカカオ農園を訪問し、直接仕入れたカカオ豆も使用し、カカオ豆の焙煎からチョコレートの製造・販売までの工程を自分たちで行う。カカオ豆の産地ごとの個性を生かし、カカオと砂糖のみで作られた脳天直撃チョコレートをお楽しみください。
USHIO CHOCOLATL is a chocolate factory located in the middle of mountain in Mukaishima-island, Onomichi, Hiroshima. It started on November 1st 2014 with the meeting of original members Shinya, Atsushi, and Yassan. Today, new crazy members has joined, we keep pursuing possibility of chocolates putting up our slogan “Chocolates not to eat. Feel”. We are continually on the move to spread good taste and fun.
We use high quality fresh cacao beans purchased in a direct trade with foreign cacao farmers and do all the processes from processing to sales by ourselves. Our chocolate is made from only cacao and sugar. Enjoy our brain sparking chocolates.
「ウシオチョコラトル」のチョコレートの原料は、基本的には新鮮なカカオ豆と砂糖だけ。香料もバターもミルクも使わないシンプルなチョコレートです。コーヒーやワイン、日本酒の味わい方と同じように、原材料(カカオ豆)の産地によって様々な顔を覗かせる新しいチョコレートの世界をご堪能ください。砂糖はブラジル産オーガニックシュガーと、無農薬サトウキビからウシオチョコラトルのチョコレートに合うように作られた有機黒糖「和二盆」を使用。
Our chocolates are basically made with fresh cacao beans and sugar only. Simple chocolates without use of flavorings, butter and milk. Enjoy individualities of each origin of cacao like coffee, wine, and sake. Organic brown sugar from Brazil and "Wanibon-sugar" specially refined for our chocolates from agrochemical sugarcane are used in it.
輸入したカカオ豆を、選別、焙煎、殻を取り除く、擦り潰す、砂糖を加える、テンパリング、型に流す、冷やし固める、パッケージをする、販売。という行程を自分たちの手で行っています。ひとつの産地のチョコレートを販売するまでに1週間から10日間かかります。その工程の中に、自分たちの面白いをできるだけ詰め込んで、個性あふれる味やパッケージが楽しめるよう、毎日、歌いながら作っています。
We do all the processes of making chocolate: importing, picking up, roasting, threshing, grinding, adding sugar, tempering, molding, solidifying, packaging, and selling. It takes 7~10days from beans to a chocolate. We make chocolates and put our fun in it much as possible while singing for unique tastes and packages.
私たちは農家との「ダイレクトトレード」への努力を続けています。パプアニューギニア、グァテマラ、トリニダード・トバゴ、タンザニア、フィリピン、台湾など世界中のカカオ農家を訪ね、栽培状態や人柄を知り「面白い!」と思うカカオ豆を厳選、直接仕入れているものがあります。現在、全てのカカオ豆を直接仕入れているわけではないですが、まだ見ぬ最高の作り手と出会うために、旅を続けます。
We are continuing efforts to build "direct trade" relations with farmers. We visit cacao farmers all over the world such as Papua New Guinea, Guatemala, Trinidad and Tobago, Tanzania, Phillipines and so on. Seeing farmers’ personality and state of cultivation, we deal only delicious and funny cacao beans in a direct way. To find fantastic farmers we ‘ve never seen, we are on the journey now.
一番のアーティストは、カカオ豆を作る農家さん。その土地ごとのカカオ本来の風味を楽しんでもらいたくて、産地の個性を大切に作っています。食べ比べれば産地によって全く違う印象に驚くはず。それぞれの産地をイメージした包み紙は、私たちとゆかりのある作家さんに手掛けてもらいました。包み紙を開いた瞬間に広がる新しいチョコレートの風味、全貌が明らかになる作品を五感で味わって、一笑いただければ幸いです。
We believe that the best artist is cacao farmer. To enjoy the natural flavor of origin, we take advantage of originalities of each production area. You will be surprised by completely different taste and aroma comes from production area. Package art works inspired by each production area are made by artists related to us. Feel the flesh flavor of chocolates and artwork with your five senses and we hope it gives you a little chuckle.
向島の工場ではできたてのチョコレートとともに、テイクアウトドリンクを販売。雑誌やZINE、CD、グッズなども取り扱っています。
Flesh chocolate and take out chocolate drink are available in our factory in Mukaishima-island. Also we deal with magazines, ZINEs, CDs, casette tapes, and our original goods.
工場へはバスなどの公共の交通機関は出ていないため、自動車やタクシー、レンタサイクルなどでのご来店をお勧めしています。
There is no public transport such as a bus to our factory, we recommend you visit by car, taxi, rental cycle etc.
尾道を拠点にするHIPHOPクラン「ChemiCal Cookers(ケミカルクッカーズ)」、通称CCC。ウシオチョコラトルの創業メンバー3名と、DJ \POP/による3MC、1DJスタイルで活動中。ライブ情報などは ChemiCal Cookers Facebook ページに随時アップ。要チェケ。
MEMBER
HIPHOP Clan based on Onomichi "Chemical cookers", commonly known as CCC. 3 founding members of Ushio Chocolatl and DJ \POP/ are working in 3 MC, 1 DJ style. Live schedule and other current information about ChemiCal Cookers are on Facebook Page. Check this out.
MEMBER
これはグアテマラのカカオ農家、ロレンソさんと奥様のベロニカさん夫婦に纏わるお話。2010年頃にコバンという地域で元コーヒー農園だった土地を原生林のように戻し、マヤ文明を愛し、カカオの栽培を始めた二人の姿勢からこれからの世界の動向や商売の在り方がたくさんあります。USHIO CHOCOLATLの社主が、チョコレートの美味しさの背景とチョンと触れればカカオポッドがドカァーーーンと爆発しそうなくらいに詰まった浪漫をお届けします。
CHOCOLATE SAIKYO DENSETSU No.01
「ハッハァ~!ブエナスタルデェ~ス!!!」4年ぶりに会うロレンソさんは変わらずおおらかで、元気で、ボディがスゲーデカくなってました。僕もだけど。。。
これはグアテマラのカカオ農家、ロレンソさんと奥様のベロニカさん夫婦に纏わるお話。2010年頃にコバンという地域で元コーヒー農園だった土地を原生林のように戻し、マヤ文明を愛し、カカオの栽培を始めた二人の姿勢からこれからの世界の動向や商売の在り方がたくさんあります。USHIO CHOCOLATLの社主が、チョコレートの美味しさの背景とチョンと触れればカカオポッドがドカァーーーンと爆発しそうなくらいに詰まった浪漫をお届けします。
この農園のカカオ豆で作るチョコレートの特徴は他のチョコレートにはないボディの強さとレモンのような果実感溢れる酸味。そんな賑やかなカカオの味わいが脳天を直撃します。
使用している材料はカカオ豆とお砂糖だけなのに何故こんな沢山の色を見せるのか。その秘密を探るため再度、地球の反対側へと向かいました。東京から色々乗り継ぎ、ボディがバキバキになる約8時間の旅。グアテマラの西方アティトラン湖の集落の一つサンマルコスにロレンソさんの自宅があります。ロレンソさんはここには不在、好きに使ってくれとスーパー素敵な家に泊めてもらいました。
グアテマラの気候は亜熱帯。年間を通して暖かく、雨季と乾季にわかれています。今日は乾季に当たる12月で27度。湿度が低いので日本の夏よりカラッとしていて夜になると寒いくらいです。
僕達はチャーターした車でロレンソさんの農園、エル・ポルヴェニル農園へ向かいます。高速道路もない為10時間程かかります。途中色んな集落や街を通り、多様な民族衣装や暮らしを見る事ができます。一つ一つの文様に意味が込められていたりするそうで、どうやってあのデザインになったんだろうとかつての文明に想いを馳せながら眺めていました。様々な標高を経る為暑くなったり寒くなったり忙しくてウケます。どんな格好が正解なんだよ!
農園に着くと前よりすごく太ったロレンソと変わらない凛としたベロニカさんが迎えてくれました。再会を喜び、友人を紹介し、食事をし、一夜明けてからジャングルの様な農園を案内してもらいます。
農園と呼ぶにはあまりにも山。カカオの木は何処!?というくらいに多様な植物で溢れています。かつてはコーヒー農園だったというこの場所は入った当時は凄く枯れていたそう。なんというか禿山然としていたそうです。今は最早ジャングル。
「酷い状態だったよ。ここを先ずは自然な状態に戻す計画を立てて約10年、ようやくこんな感じになったんだよ!」
確かに4年前にきた時はもっとスッキリしていました(ロレンソさんのボディも)。
これは農園の山頂からの景色、標高約700m。グアテマラとマヤ文明に魅せられカカオの栽培を出来る土地を探していた時偶然リーマンショックによって地価が下がった(理屈はわからないけど、、)此処を見つけ買い取った旨を、何か冗談を言い子供の様に爆笑しながら伝えてくれました。
ロレンソさんは独学での森の再形成を失敗を重ねながら行い、原生林に近い状態を創り出しながらカカオの栽培を始めます。それが2009年の出来事。奇しくも社主・中村が地元福岡を飛び出した年。運命を感じざるを得ません。
カカオは品種にもよりますが年中実をつけるそうで、一年に二度ほど収穫最盛期を迎えるそうです。こうやって樹の幹にもボコボコ生えるというちょっとキモ、、不思議な見た目をしています。完熟したモノでも黄色や緑、真っ赤っかと多種多様です。
ロレンソさんはカカオの樹には60%程の日陰が必要だと考えています。日陰を作る役割を持つシェードツリーとしてオレンジやチーク、チチパテなどを選び育てています。他にもシナモン、オールスパイス、カルダモンといったスパイス系やコーヒー、ライチ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、マンゴスチン、ランブータンといった果物、さらには在来種の生姜、食べたらキマる(!)というムクナ豆などなど多種多様な植物を栽培、というか最早自生しています。
豚や鴨等の鳥達沢山の動物も此処に住んでいて「このひよこ達は昨日産まれたんだよ!」と嬉しそうに教えてくれました。もっと沢山、色んな生き物がこの山に生きる様に増やしていくと言っていました。
勿論、その中には食べる為という理由も含まれています。自分達で育て、自分たちで食べるという当たり前の様で世界の殆どの人が出来ていない営みが此処には確かに在ります。
動物達が雑草や気の実を食べ、糞をし、落ちた枯葉や土と混ざり腐葉土になって山が肥えていき、その養分でまた植物達が育っていく。そして花が咲いて虫が蜜を採り、受粉して実が生り種ができる。
ロレンソさん達はその惠を収穫して収益を得ています。この様な自然の循環を創る農法を「アグロフォレストリー」(英:Agroforestry)と呼ぶそうです。樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業であり、農林複合経営とも呼ばれます。
CHOCOLATE SAIKYO DENSETSU No.02
彼女はロレンソさんの奥様のベロニカさん。会ったのは2回目ですがしっかりと話をしたのは今回が初めて。グアテマラ産まれグアテマラ育ちの彼女はマヤの末裔という事に誇りを持っていて「この民族衣装を着てフランスなんかに行くと怪訝な目で見られるけど絶対このままで行くの。」ととても素敵な笑顔で話してくれました。
ベロニカさんが少し離れ戻ってくると手に腐ったカカオポッドを持っていました。こんなものどうするのかな?と思って聞いてみると「どんな作用があるか研究するのよ。」と。
聡明で落ち着いていて探究心の強いベロニカさんを見て、ロレンソさんは最高のパートナーと出会ったんだなぁとこっちまで嬉しくなりました。
さてさてここで、ご夫婦の馴れ初めについて。
ロレンソさんはカナダのケベック出身で何やら育ちが良さそうです。当時付き合っていたベトナム人の彼女とバックパッカーとして世界を回っていた時にここグアテマラに惚れてしまい住むことを決意。意見がくい違い、元カノとはそこで別れてしまったそうです。(笑)
その後、現地で縫子さんだったベロニカさんと恋に落ち、マヤ文明を愛する様になりカカオを育てるに至ります。夫婦共々、マヤ文明への敬意として、山をかつての環境に近い状態に戻すという目的を持っています。
カカオに高価値を付け貨幣の様に使用したり、薬として用いたりしたのもマヤ文明が有名です。しかし30年程前に病気が流行しカカオがほとんど死滅したと言われていたそうです。
そこでロレンソさんはメキシコ南部のジャングルでたまたま生き残っていた自然種のカカオを発見し、それを発芽させたものを育て、増やしています。今回その木に実がなり始めていて感動しました!
そして育ったカカオが、どうやってチョコレートになるのかを解説していきます。収穫後のプロセスは色々な方法があり、目指す味にもよって変わります。ここではロレンソさん独自の方法を。
カカオの実(カカオポッド)を収穫し、割ると中に白い果肉に包まれた種(カカオ豆)が出てきます。果肉とカカオ豆を木箱に入れると、その中で発酵が進みます。
木箱は七段に段階に積み重なっており1日毎に下の段に落として撹拌、日によって条件が異なりますが大凡七日目に取り出して天日乾燥していました。
この時箱の中で起こる出来事!果肉の糖分を餌に菌がバリバリ活動して生のカカオ豆のエグ味や渋味、青臭さなどが分解されて変化していき爽やかな酸味や香りが出たり...とにかく美味しくなっていきます。
詳しくはググったら二番目くらいに出る野呂さんのクラウドファンディング時の記事をご覧あれ、素晴らしくわかり易いです!
発酵が頃合を迎えると今度は乾燥の工程。ロレンソさんのところでは天日乾燥を選択しています。他にも方法があって、機械で、下から焚火で、などなど。焚火での乾燥は煙によって燻される為、燻香が付いてまるで鰹節みたいな香りになってウケます(笑)。
天日乾燥の場合乾燥していくまでにも緩やかに発酵しているようで、天気や気温によっては出来上がりの味や香りに更に変化が起こります。個人的にですが!乾燥に時間がかかる方がボディ(味の中心)が強くなる!そんな気がします。
僕らが広島、尾道の工場で行う板チョコレートの製造は選別し焙煎を行い擦り潰し砂糖と混ぜて固める。大まかにはこれだけです。言えば選別を厳しく行う、焙煎もセンスと理論を勉強し、実行し、カカオ豆の良いところを引き出す、使用する砂糖も厳選するくらいです。
これらも原料のカカオ豆の品質が悪いとどうしようもありません。僕らが作る事のできる味は一割程度なんです、、、!
ロレンソさんは幾らでも僕の意見を聞いてくれますが、こちらの意図を伝えすぎると、もはや彼らの味ではなくなってしまう様な気がします。
要するに、めちゃくちゃ重要な工程は全て農園任せ。その年々の天候の恵みを受け、毎回違う味わいと香りに仕上がります。『今季はどんな味かな!?』という農作物ならではの偶発的な楽しみや感動を、チョコレートを食べて頂く人にも伝えることが、僕たちの重要な仕事かもしれません。
市場の食品の大半は、味をコントロールして均一化することに価値を置いています。それは綺麗な味で安心できるのですが、もう既にやっている人がいてそれが主流なのであれば、同じくらいの情熱を込めたそれとは違う方法を模索して、新たな美味しい味を提案していくのが僕らのチョコレート屋さんとしての心地良いスタンスだと考えています。
ロレンソさんは、それに付き合ってくれる頼れるパートナーです。味の決め手になる肝心な事を彼らに任せた方が、より面白いチョコレートを皆さんに提案できると思っています。
(↑CHALKBOY氏によるパッケージデザイン。ロレンソさんが、カカオの樹の下でうたた寝している。)
ロレンソさんと久しぶりに会って話を聞く中で、僕が「あれもこれもすごく忙しそうだね、よかった!」と言ったら「もうメチャメチャに忙しいよ!(笑顔)あのチョコのパッケージみたいにゆっくりしている暇なんてないよ!(激笑顔)」と言ってました。
CHOCOLATE SAIKYO DENSETSU No.03
ロレンソさんは建築家としての一面も持っていています。なんとアティトラン湖のサンマルコスにある巻貝みたいな自宅は全てロレンソさんが設計、農園の方のお屋敷は元のデザインや材質を活かしつつリノベーション。(すごい!)
寝室から降りるとトイレ、そしてキッチン、リビング、そこからそのままアティトラン湖が一望出来る庭になっていて野良猫が寛ぎに来たりハチドリが食事に来たり今の日本からすると『ありえない』家。家を構築する素材も全て自然素材です。
仕事以外の時間の事は食事の時しか知りませんが、ロレンソさんが農園に向かう途中で買い出しをし、山で採れた作物などと組み合わせてお手伝いさんやベロニカさん、そしてロレンソさん自身が料理をして僕らをもてなしてくれました。
食事の時に話す事といえば、地球の環境の事、それを仕事とどう結びつけるか、子供たちの事、教育の話、グアテマラや日本の文化の事、そして勿論これからのカカオの事!
お屋敷に家族が増えていました。仔猫の『ぱんだ』です。懐っこくて可愛かった彼の名前の由来はそのまま白黒のパンダです。この子はお屋敷の中やまわりで自由にのびのびと過ごしています。かわいい。
お屋敷の家具や発酵器として使用する木箱などは、ロレンソさんがデザインして木工所に頼んでいます。
ここは農園から車で30分ほどのところにあり、ロレンソさんの友人が経営していて三代目だそう。二人はスゲー笑顔で挨拶しあって僕らを紹介してくれました。ここでは焼成した肥料として使用するモノやバニラ、胡椒の栽培も行われています。すぐ隣には小型の飛行機の発射場も在りそこも管理しているそうで意味が分かりません(笑)。
案内してくれている時に嬉しそうに犬が現れました。この子の名前は?と聞くと二人は声揃えて「ぱんだぁ~www」と嬉しそうに叫びました。白黒=パンダは世界共通なんだろうか!?
僕はロレンソさんとベロニカさんに魅せられています。彼らは明るく、理想を語り、語った内の半分は実現している。そして未来の話をし、それらも実現してしまうだろう。
常に最善を考え動き、勿論失敗も沢山しているだろうけど、全ては過程で死ぬまで続く人生という事業。彼らは死ぬ瞬間になんの後悔も遺さないだろう。そんな彼らと働くスタッフ達も明るいです。ロレンソさんは言います。「全員V.I.Pなんだよ!」。
難しい事は勿論沢山あるだろうし、それは課題につぐ課題でしょう。だけど彼らは、出来ない理由を全く口にしません。課題をクリアするにはどうするべきか、日々勉強を重ね哲学を深め、方法を探し出して、とびっきりの笑顔で実行する。日本で事業をする僕も勇気をもらえます。
この農園のカカオ豆は、市場価格の倍以上で販売されています。ロレンソさんの姿勢や哲学、実行していることを理解してくれる人にだけ買ってくれれば良いとそう言っています。
今自分に足りないモノが見えました。それは自分たちが住む土地への愛です。ロレンソさんとベロニカさんの圧倒的な輝きは、この土地とマヤ文明に対する愛が、人生を実行していくエネルギーと混ざり合って生み出されています。
僕(USHIO CHOCOLATLの魂)は金銭での尺度に傾倒し、バズるとか儲けるにはとかそういう事を考えることに重きを置いてしまっていました。勿論事業をしているから稼ぐ事は本当に大切です。だけどここにきて僕が見出した輝ける道筋は真面目に、コツコツと、土地を愛し、尊敬し、その想いが製品として具現化し、食べてくれる人の健康と生活にポジティブな影響を与え、また買ってくれて僕らもまたロレンソさん達からカカオを買い、次の事業を実現する資金になって、そこで働く人たちの生活を豊かにする。そして良いモノが更に生まれ、それを僕らが知り伝えていくというものです。
尾道という土地をこれから愛する事で皆さんにお届けする味が変わると思います。これからを楽しみにしていてください!
最後に、この旅に同行し盛り上げてくれた友達にありがとうを。
(写真・中村真也)
[ 2021/06/13 更新 ]
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